2022年(全民炸金花_澳门电子游戏-app下载4年)3月 卒業生に送る言葉

1.卒業生に贈る言葉 1 “むしろある種の態度”

 20世紀最大の言語学者とも言われるNoam Chomskyは、「「知識人」をどう捉えているか?」と問われて、次のように答えています(Noam Chomskyほか原著、田桐正彦訳2002『チョムスキー、世界を語る』pp.24-25、トランスビュー)。
 
 それは、ある種の人間のタイプというよりも、むしろある種の態度ですね。つまり、情報を収集し、人間に関する問題に真剣に取り組み、そして、自分の理解力と洞察力を巧く働かせる、そういった態度です。
 わたしの知っているひとのなかには、まったく学校教育を受けていないけれど、すくなくともわたしの考えでは第一級の「知識人」であるといってよいような方がいます。反対に、世間で尊敬されている大学人や作家のなかには、この理想像にはほど遠い人もいるでしょう。


 以上の「知識人」を、優れた/良き/善き「家庭人」「社会人」「国際人」etc...としても、真であると思います。大切なのは、能力や技術ではない、態度である。

2.卒業生に贈る言葉 2 “互いに愛し合いなさい”

 思うところがあって、小川は、2021年の4月から、週に1 回、キリスト教と『聖書』の勉強会に参加しています。直近(2022 年2 月16 日(水))の回で取り上げられたのが、以下の聖句でした。

 あなたがたに新しい掟を与える。互いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。互いに愛し合うならば、それによってあなたがたがわたしの弟子であることを、皆が知るようになる。(「ヨハネによる福音書」第13 章34~35)

 愛し合う、というのは、具体的にはどういうことなのか――それは、それぞれの人が、それぞれの人生を通じて、考え、見出していくことなのだろうと思いますが、小川が大切にしているのは、他者のために尽くす、他者のために自己を捧げる、という在り方です。相手から「ありがとう!」と感謝されること以上の喜びを、小川は知らないからです。
 願わくば、皆さんにも、皆さんの思う在り方?やり方で、相手を思いやり、愛し、愛されてほしいと思っています。そして、皆さんの周囲の人々が、互いに愛し合う皆さんの言葉と行(おこな)いを見て、聞いて、皆さんが県大?国際の卒業生であることを知るようになり、やがては、そのような在り方、生き方が、家庭に、地域に、世界に拡がっていってほしい、と思っています。

3.卒業生に贈る言葉 3 “授業料は一生分の前払い”

 これからも、必要があれば、遠慮なく、大学やゼミ教員を頼ってください。授業料は、既に一生分を前払いしたのだ、と考えてください。教員が多忙な折は、現役学生が優先になることもあるでしょうが、求められれば、必ず、力になりたいと思います。一人で抱えようとせず、いつでも、遠慮なく頼ってくださいね。

BACK