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けんひろリサーチNow!

県立広島大学
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治療に難渋する痛みの原因の解明と
リハビリテーションの開発

取り組み内容

 日本国内で,3ヶ月以上痛みが続く慢性的な痛みを訴えられる方は2割程度おられます。このような方の治療に対する満足度は非常に低く,1/3の人しか治療に満足していないことがわかっています。このような治療がうまくいかない痛みの原因解明や治療法の開発は強く求められています。

  我々の研究グループでは,治療に難渋する痛みに影響する要因を明らかにし,さらに,有効なリハビリテーションの開発に成功しています。また,国際共同研究(オーストラリア,イギリスなど)も積極的に行っており,現在までに9つの研究論文を報告し,成果をあげています。

1.腰痛患者における身体知覚異常に関する研究(図1)

2.変形性膝関節症患者におけるサブグループ化に関する研究(図2)

3.中枢性感作症候群に関する研究(図3)

 特に,乳がん術後の疼痛に関する教育が対照群よりも術後1年後の痛みやどれくらい動けるかに関して有効であることを明らかにしたことは,“痛みについて知る“ことの重要性を指し示します。この結果をふまえ,今後,さらに多くの方に 痛みについて知っていただいて,健康増進に寄与していきたいと思っています。

図 1. 腰痛患者における身体知覚異常に関する研究

図 2. 変形性膝関節症患者におけるサブグループ化に関する研究

図 3. 中枢性感作症候群に関する研究
担当者 保健福祉学部 理学療法学科 教授
西上 智彦(にしがみ ともひこ)

Tomohiko Nishigami研究者紹介ページ

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